パナシアブログ

2016年12月14日レッスン紹介

社会全体の高齢化とともに、機能改善系プログラムのニーズが高まっています。

最近フィットネスクラブでも機能改善系のプログラムが増えています。

お気づきの方も多いと思いますが、最近フィットネスクラブのプログラムは明らかに
機能改善系にシフトしているようです。これは会員に若い人が減って、自由な時間の
多い高齢者の方々が日中の会員として増えてきているためです。
もちろん若い人同様にしっかり体を動かさせる方もいますが、高齢の方の場合、
若い頃のようには行かない、膝が痛い、肩が痛いなど何らかの自覚症状や可動域の制限
を受けておられる方も多いのが事実です。

そこで機能改善系プログラムのニーズが存在します。
たとえばヨガは本質的にはアーサナ(ポーズ)を通じた呼吸法であり、自分に意識を集中
することによって内観を深めていくことが求められますが、高齢者の場合、そのポーズを
とっていく途中で可動域の制限や痛みなどに邪魔され、呼吸に集中し内観を深める前に、
動きにストップがかかってしまいます。

そんな時、身体をまずほぐし、緩めて、からだをできるだけニュートラルな状態に戻してから
可動域を広げていくようする方法が機能改善のプログラムです。それから筋力を使って
安定や連動性を高めていき本来のアーサナやポーズが無理なくできるようにする、という
のがまさに機能改善ヨガのストーリーです。

私自身もいきなりヨガのポーズをしても、歪みや左右差でなかなか思うようにポーズも深まり
ません。そんな時、機能改善系のプログラムを入れることによって無理なく
ポーズがで、内観に集中することができたという経験を何度も持っています。

しかし緩めるだけではNGです。しっかりと筋にスイッチを入れて目覚めさましょう。

高齢者の場合、日常的に身体を動かす機会が減っていくことによって、筋パワーの出し方を
知らず知らずのうちにからだ自身が忘れていることも多いです。 筋肉が眠っているとか、
さぼっている、という表現をされることもあります。そういった場合も機能改善の手順に
沿って、筋出力を目覚めさせ、安定してパワー出せるようしていくことがとても大切です。

確かに可動域はマッサージなどでも改善されるかもしれませんが、我々人間は動物です。
動物としていつまでも自立した生活を送るためには、動けるからだが必要で、筋力がなくて
はならないのです。
便利になった日常生活と年齢的な運動量の低下により、落ちてしまった筋出力にもう一度
スイッチを入れて目覚めさせ、筋肉をいつでも安定して使える状態にしておくことが
筋肉のメンテナンスとして肝心なのです。

ヨガで、昔はアーサナが楽にできたのにとか、最近なかなかポーズが決まらない、と思い当たる方
があれば、ぜひこの機能改善を取り入れたヨガを一度お試しください。

アンチエイジングヨガ